しまファミリー

日本人家族がドイツに駐在した記録!

ドイツ語C1テストの口頭試験に思う日本の教育制度について

ドイツ語のC1テストという上級のテストについて。

一応自分の中では2月に受けようと思ってます。

今までB1、B2のテストを受けてきて合格してきたしましまですが
テストのたびに思うのが、

日本の教育はよくない点が多いということ。

いい点ももちろんありますが、ヨーロッパの語学テストを受けたり
教育を受けたりすると
日本の教育制度と真反対なので結構衝撃です。

まず自分の意見を述べることがとにかく多いのですが
日本人って自分の意見を言うこと自体タブーじゃないですかねぇ。。。

例えばタブー中のタブーネタである、安倍政権とか福島原発事故なんて最たるもので
とにかく意見どころかNGワードじゃないですか?!

はっきり言ってこのふたつについてはここでは触れませんが
(触れたいに決まってますが、そこは大人なんで♪)
とにかく何かあった時に自分の意見を言うことを
小学校や中学校で習ったことありますか?

基本的に手を挙げるときって、
先生が言ったことに賛成とか、イエスかノーか、の意思表示の時だけ。

または、答えがわかった時程度でしょう。

国語に関しては、作者はこの時どう思ったかということだったりで
結局正解の回答を述べるわけで
自分の考えを述べたことなんて多分今までなかったかも。。。。

そんなノリで、学校を卒業してさあ就職となると
そこで当然面接がありますが
就職活動の時に苦労するのが、やっぱり面接。
ただ、結局ある意味での正解、自己紹介のようなものを披露するだけなので
結局意見を述べる機会には一切恵まれず
人生を生きる、それが日本人でしょう!

ちなみに会社に入って会議の場で意見を述べないといけない状況もあると思いますが、
その場合でも自分の意見を述べることなんてまずできないはず。
なぜなら、必ず上司とか社長とか周りが喜んでくれそうなことを自分の意見として述べることが求められているから。
だから、国語の時間に、作者はどう思ったかという質問が多いわけですね、
上司に気に入られる答えを出すことが将来必要になるためだったとは!

そんな平和で楽ちんな世界で生きてきたしましまですが
ドイツに来てドイツ語の語学学校に入ってから苦労しているのが
自分の意見を述べるということ。
特にドイツはイギリスとかアメリカ以上にストレートに自分の意見を言う国民性なので
日本の真反対すぎて大変です。

そもそもこうやってブログを書いている時点で
平均的な日本人よりは自分の意見を述べるタイプではありますが
外人と日本人の中間な感じの立ち位置で、
外人ほど意見を述べるわけではなく非常に苦労しております。

ってことで、授業中もそうですが
B1やB2のテストでも、パートナーとディスカッションをするという形式のテストで
これも英検みたいに試験官に質問されて答える形式ではなく
完全に自分の意見を言う系なので
本当に苦労しました&毎日苦労してます。

日々の生活で意見をいうことはまずないですが
授業中はひたすら意見を述べることが多く
例えば、政治問題なんてタブー中のタブーですが
移民問題とかフォルクスワーゲンについても意見をみんなきっちり持っているわけで
こういう時に、自分って意見がないよなぁと
がっかりすることが多いッス。

自分なりには考えを持ってるタイプですが
まだまだ世界には通用しない感じですネ。

ちなみにしまおらは、外国で教育を受けていて
プレゼンもできるし、意見をしっかり持ってます。
いやあ立派!

で、本題に入りますが、
例えばC1ではこんな問題がでます。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
多くのドイツ人が動物愛護や自然保護のため募金をしています。
これらの募金は、動物保護センターや熱帯雨林地方などのプロジェクトに使用されています。

これについて、下記5点を全て含めた3分スピーチをしてください。

1.日本での動物愛護や自然保護について
2.募金以外に出来ること
3.動物愛護や自然保護への募金に対しての賛成意見
4.反対意見
5.自分の見解

。。。。。。。。。。。。
ってのがドイツ語で書かれていて15分の時間があって考えて
若干メモなどをして3分スピーチをするわけですが、
日本語でもできますか?
何気に難しくないですか?

日本人の感覚だと、まあ普通にいいんじゃないのぉぉぉで済ませてしまうテーマな上
日本での状況についてはよく知らないし知りたいとも思わなかったし
募金ですべてを片付けたいし、
100キロ位芸能人が走ってZARD、その後サライが流れればそれでOKみたいに思うし、
賛成も反対も特になく
まあ保護自体はいいことだけど、特に何がいいかなんて不明、
そして反対意見なんで考えることすらできないから
ろくなプレゼンができないという結論に達してしまいます。

まあ試験は受けるから強引に脳内に革命を起こしますが、
みなさんはどう思います?

しましまなんていろんな国の人と教育についていろいろ話す機会があって
日本の教育よりもひどい国を見たことが無いですネ。

多分日本人が英語が話せないとかドイツ語が話せないで悩む理由
って、根本がここじゃねぇか
そう思ってます。
日本語で熱くなれないのに、
どんな話題にも一切無頓着なのに(でも芸能ネタは別)
家庭でも話なんてしない、
食事はさっさと黙って食べることが美とされていて
パーティーもない文化で
他人との交流もあまりなく
こういう土台で育ってきて、
動物愛護とかに熱くなれますかねぇ。
松岡修造以外。

ちなみにしましまは相当熱いものを持っていた子供時代でしたが
年々日本の教育制度のせいで器がどんどん小さくなり
おかしいと思って大学はアメリカを選んだ派です。
あの時は熱かった。

ただ、日本で熱いと周りからうざがられ、
閉鎖的な会社だと同僚から、
閉鎖的な幼稚園や小学校だとママ友のいじめにも合いますんで
なかなか難しいところです。
(ちなみに閉鎖的な会社から外資系に変えたら一気に解決し、
閉鎖的な幼稚園から良い幼稚園に変えたら一気に解決したので、
風通しのよい組織が熱い人間にはあっているようです)

日本国内で一生を終えるなら別に苦労は全くしないで楽に生きられますが
もともと人よりも若干熱いタイプや
世界を知ってしまった人間だと結構な衝撃です。

よく外国育ちの子供が日本人の学校になじめないってのは
もしかしてこの事か?!と思う今日このごろです。

確かにしまおらはのびのびしていて堂々としていて
自分の意見ははっきりと言って
わからない時はしっかりと質問し答えを要求し
ディスカッションを仕掛けてくるので
多分こんなオーラ放ってる奴が転校してきたら
まちがいなく学校の問題児になると思われます。


ってことで、軽く炎上をしそうな記事を書いてしまいました♪