しまファミリー

日本人家族がドイツに駐在した記録!

ハンス イム グルック!

 イエイ金曜日!

今日で3日頑張った学校が終わり、土日若干休めます♪

しかしドイツなどヨーロッパの年始はきついっすね。
基本的に年越しはもちろん12時過ぎまでみなさん起きるわけですが
1時とかまで普通に起きたとしたら
元旦は遅く起きてだるいわけです。

で、翌日から普通に出勤って!!!
日本みたいにしっかり休みを取った方が稼働が楽な気が。

しかも今日は例のインナーマッスルの予約を入れていたために
地道に30分運動指導をしてもらい帰宅。
ということで何気にヘロヘロのしましまです。

余談ですが最近とても凹んでいて
なんでうちの子供やしまだんなの口が臭いんだろう、
挙句今日はしま犬がすごい口臭で
くさいのはしましまの食事のせいじゃないのかと言ったところ

しまだんながネットで調べてくれて
どうやら口の中が乾燥すると細菌が湧いてくさくなるとのことです。

確かに3人とも口をあいていることが多い気が!!
日本は湿気が多いので帰国したら治るかもしれない!

ということで水分補給が大切らしいです。たぶん。

ちなみに単なるくさいといっても普通にくさいのではなく
「日本のキャンプ場の公衆便所」とかのレベルです。
しまお9歳は今日はあまりにくさかったので

「お前は奥戸園の肥料コーナーの牛糞肥料近辺か!」と言ってしまったほど!
奥戸園=元・地元のいきつけ園芸ショップの名前)


まあそれはさておき
今日はドイツ語クラスで「グリム童話」を一つ習いました。
先ほどネットで確認したところなんと日本語名は
幸せなハンスというそうです。

ドイツ語だと、ハンスイングルックというタイトル。

で内容は、ぶつぶつ交換をしその行く末の話。

7年間も家や親から離れてハードに働いた少年が
上司から5キロ程度の金塊をもらうのですが
母親に会いに行く徒歩の道中、
もうやたら重くてへっとへと。
あまりにも重くてつらいと思っていたら前から馬連れの人がやってきて
物々交換で気分上昇!

イエイ馬に乗れるぜと思ったら乗れず、ムカついたところ
前から牛を持った人が来て交換。
牛のミルクが飲めるし!と思っていたら数時間後に年老いた牝牛だったため
ミルク一滴も出ないという大失態!
ムカついていたところ前から豚を連れた人がやってきて交換して幸せなハンス!

という風に、いちいちその状況にムカついていると
自分が持ってるもの以下のシロモノがやってきてその都度交換し
物価価値は下がるものの気分が上昇するというハンス。

最後はしょぼいあひるを所持していたら
包丁研ぎの職人から砥石をゲット。
その砥石も結構重くて、いやな気分になってたら池に落ちてしまい

「いやなものが池に落ちてくれてラッキー。俺幸せ!」ということで
ルンルン気分で手ぶらで帰宅という内容です。

そう、わらしべ長者の真逆!


しましまはこれをドイツ語クラスで聞いて(リスニングの勉強)
「大人は信じるな」とか
「大切な任務を実行する際には寄り道したりよそ見はしないのが大切」
とか
「ハンスは幸せだといいつつ、実は不満だから他人のものがよく見えるんじゃないか」
という意味だと発言してしまいましたが

別のクラスメートは
「人間金は必要ないんじゃないか。金は幸せをもたらさない」と言ってました。

家に帰ってしまおらと話してみて
「ハンスばかじゃねぇの!」と子供らはわいわい騒いでますが
しまだんながなんと
「ハンスはその砥石で最大のビジネスチャンスを逃した」
「交換する前に品質チェックを怠ったハンスに問題がある」と渋い発言。
さすがビジネスマンです。

同じ物語を読んでもいろいろなとらえ方があり
そのとらえ方で人となりがわかるななんて思い
若干反省してしまいましたが
その幸せなハンスってしまお9歳にそっくりだななんて思いました。

最近日本の算数の教科書をやらせてますが
いちいち出てくるキャラクターが
「あの公式を覚えてるかな?」とかコメント付で出てくると

しまお11歳は素直にそのままとらえますが
しまお9歳は「なんだてめぇこのやろう。こいつムカつく」と
やたら攻撃的でネガティブな男です。

こんなにネガティブなのにやけに幸せに見えるのが不思議?!
まあしましまも基本ネガティブですが変にポジティブなので
ある意味ハンス系か??

童話でいろいろな気付きがあるもんですね。