しまファミリー

日本人家族がドイツに駐在した記録!

成績が悪い息子(12歳)について

新聞や雑誌の読者欄風のタイトルだぜ!

子育ての悩みは日々尽きないものですが
本当に子育ては面倒くさいに尽きる!!←鬼母発言でスミマセン♪

実はしまお12歳ですが、成績が超悪いです。
三者的な目を持つしましまから見ると
こいつは基本頭がいいタイプであるとは思います。
手先も器用で絵がうまく、読書大好きでどんな書物でも読めるし
筆者が言わんとすることも読み取れるので
国語力は備わっていると思います。

多分これが日本だったら、日本の学校に行っているなら
そもそもそういう場合ならしましまはまず勉強の面倒は一切見ないで学校にお任せタイプなのですが
ドイツの学校の場合は別だぜ!

ドイツの学校はいつも書いてますが
頭のレベル別に行く学校が決まっていて、
小4くらいで成績別に行く学校が決まってしまいます。
でもバカ学校に通っているからと言って
近所からバカ学校に通っているバカ息子のお母さまね♪等と言われることもなく
(なぜなら3レベルに分かれているから3分の1の子がバカ学校に通っているわけです。
差別の対象になることなし)
別にバカ学校卒業後にゴミ収集の仕事をしても差別の対象になるどころか
しっかりと給料がもらえて有給もしっかり消費できて海外旅行も行けるような世界なので
学歴の差別や職業差別は日本ほどない、全く感じない世界です。
そもそも労働者風の顔とか事務員風の顔とかの差が日本ほどないゼ。
そして服装も基本黒を基調とした服にジーンズといういでたちプラスメガネなので
みんな同じです。
むしろ肉体労働者のの方がマッチョでかっこいいケース多数。

そんな中、「賢い子だけが行ける学校ギムナジウム」に通うしまおら二人ですが
しまお10歳(もうすぐ11歳)の方は超優秀。
負けず嫌いで努力家なのでとにかくいい成績を狙って生きてます。

しかししまお12歳、ぽやー――――んとした性格で
好き嫌いが超はっきりしていて
フランス語の科目をとった時にフランス語にドはまりしていて好成績だったのが
ここのところ担任が嫌いだという理由で急に成績が下がり、前回最低点を取ってきてしまい
これをきっかけに多分フランス語で単位落とすかもしれません。

日本だと通知表に1がついたようなものです。フランス語の教科に。
日本だと5段階評価で1が最悪ですが、
これに当てはめると、しまお12歳は現在、算数と英語、体育は5。
その他は3とか4で、
ドイツ語とフランス語が1、宗教学2という感じです。


全部ドイツ語の授業だからできなくて当たり前だと思いますよね、普通。
でもしまお10歳はほぼオール5の男なのと
さほど難しいテストではなくて点数だけで成績がつくので
日本の通知表みたいに「あの子がいつも5だから私が4になる」という悲劇はないので
やらないと取れない、ただそれだけの単純システム。

で、前にひどい成績だった生物のテストで「人間の性器」というものがでまして
しましまが一生懸命教えた甲斐があり
女性器については完璧に覚えていてテストで3をとることができました!!

テストの点がひどくたって別にいいじゃないと日本にいたら思えますが
(だって同じ学校で自動的に進級できるから)
ドイツだと格下のバカ学校に転校なわけです。

やっぱりいい学校に行っていると格下に転校って結構きついですよね。

・・・・・ということで毎日毎日この数か月勉強を教えていたわけです。
またやらせると覚えが良くてよくできるのでこれでいいんだと思っていたわけです。

でも自らしようとはしない。
とにかく帰宅したらピアノを弾いたり読書をしたりする男。

で、思いました。
親に勉強を強要されるほどつらいことってないよなと。
むしろ自分の頭にあった学校でエンジョイした方がいいのではないかと。

ってことで「助けてほしい時は助けたいから24時間心はオープン!
ただしお前から言ってきてちょ!」と告げ、
今は一切命令してません。

だからここ2週間ほど何にも勉強などしていないので、
多分格下学校へ転校となるでしょう。ドイツの学校は下剋上激しいんで。

やる気のある子が集まっている学校(それも移民とかハーフ多し)に1時間かけて通うよりも
むしろ近所で勉強苦手なドイツ人だらけの近所の学校に自転車で通った方が
身の丈に合った友達ができるのではなかろうか?と思ってます。

一応しまお12歳(もうすぐ13歳)に
中卒でも働ける場所はあるけれど、だったらあと3年でお別れだから
家事とか教えないとね♪と言ったら超ビビってましたが、
一応しましまとしては3年で自立できる教育を施したいと思ってます。

もう身長も160くらいあってだらしないところがあるけれど
料理能力や態度等を見ると
むしろこの瞬間からでも
コンビニ等の販売員、工場のラインでは確実に働ける能力があるので
そういう方向を8割視野に入れていこうと思ってます。

そういう意味ではドイツに来て本当によかったなと思ってます。
勉強とか学歴というものに対しての執着が一切なくなりました。

勉強したいと思う時期が来るときに自分で決めて勉強すればいいだろ
そう思ってます!
そしてその時期がたとえ40でも50でもいいわけです。
学問に遅すぎるなんてことは一切ナシ!

自分の子供に多額なお金をかけて塾に入れたり
受験をさせたりする親が多数だと思います。
日本だと勉強ができること=いい人間、成功者ですが
実際人間の価値とか幸せの度合いって、
子供のころにガッツリ勉強して来たかで決まるものなんでしょうかねぇ。

確かにブランド物のシロモノは高品質です。
ブランド力のある大学という学歴がある人間も高品質ですが、
ノーブランドで異様に個性的(金を投資してないだけに!)という人間が一人くらいいてもいいわけです。
人間はロボットではないんだし、たった一度の人生なんだから(武者小路実篤♪)
「子に学問はあえて強要せず」の精神で行きたいッスね。


しましま、自分の親が常時働いていたこともあり
勉強を強要されたことが一切なくて
その点については相当ありがたいと思っています。

しましまがたかが成績とか格下学校に強制転校という制度にうかつにも踊らされてしまったこの半年はかなり反省ですね。
格下学校への転校が嫌なのは手続きが面倒だからとか保護者会とかいやだとか言っているわがままな自分なわけで、
身の丈に合った学校に行くのが子供にとっての幸せだと思います。

よく障害者の子供が障がい者用の学校に行くのと普通学級に行くのとどちらがいいかというタブー問題がありますが
将来ではなく今子供がどちらがあっているのか、
また受け入れ側が喜んで受け入れてくれるのかどうかが鍵だと思いますね。

っツーことでしまお12歳にはあとで謝罪しようと思ってます。

勉強や学歴だけが人生ではないぜ!
むしろピアノとか小説の方が生きてる感があったりするぜ!

と、しまお12歳の年代の子らはみなさん今春休みで
中学に行く心の準備をしているはずですが
堕落まっしぐらの子がここにいますよーーーー!というブログでした。

人にやる気を出させることなんて到底無理だぜ!
やる気を出せと言われた瞬間がむしろ逆効果だと思うぜ!
やる気は自分で出すしか方法はないと思うぜ!