Nichts was im Leben wichtig ist
というタイトルの本。
日本語に訳すと、
人生で大切なものなんてない。
ベストセラーになった本みたいです。数年前くらいに。
しまお13歳がこの本を学校で配られて読み終わりましたが
すごくよかったと言ってました。
ただ、クラスメイトは描写がえぐすぎてドン引きした人多数で
賛否両論な本です。
その内容はと言うと、
あるしまおと同じ年くらいの男の子が
人生で大切なものなんてなにもないと言って1人でいつも木の上に座ってるんですが
クラスメイトが、大切なものがあるということを教えてあげたくて
アルバムとかおもちゃとかペットとか色々見せるわけです。
でも少年、心一切動かず。
そのうち見せるものがエスカレートしてきて
死体とかちぎった指とか、挙句少女の処女膜の出血をガーゼに染み込ませたものとか見せるんですがそれでもダメで
最終的に集団でボコボコにするも心動かず、
最後、近くの山を全焼させ、その少年に火が燃え移り。。。。。
これ、日本だと、最終的に助かって命の大切さを知ったりするパターンですが
この話は最後あっさり死にます。
で山も燃えて少年も死にましたとさ。生きる意味って特にないっすね。という話!!!
衝撃じゃないですか??
ドイツの有名雑誌Spiegel Onlineでも絶賛され
しまおの学校の先生が絶賛したから全員分学校のお金で購入し新品本が配られたのが
この内容という!!
さすがドイツです。
こんな小説日本で配られたらPTAが黙ってないでしょう。
そして日本だと、「生きているのではない、生かされている」とか
産まれてきたのではなく、使命を持って来た選ばれし者的な感じがブームですが
そういうポジティブなのって、反抗期の子には全く響かなかったりするわけです。
むしろこういう、生きてても全く意味がないから、生きてても別に何かする必要もないし、死んでも特に何も起こらないでしょ、というこのドイツにありがちなエロ満載の無気力ネガティブ感。
こういうのを子供の頃から読まされてるからドイツ人という人格が形成されてるんでしょうけど、(超ポジティブな人がとにかくいない。。。)
反抗期のしまお13歳は、
俺はすごく感動した。
生きていても死んでも意味が無いし、どうせ死ぬんだから、せっかくの人生、生きてる間に人生楽しまないと!と、この本の狙い通りの動きにでてます(笑)
武者小路実篤の言葉一言で済む話なんですがネ。
でも面白いのが、しまお13歳、ドイツ語の小説だとなんでスラスラ読めるし読むの好きなのに
日本語だと全然おもしろくないし読むのが遅いんだろう、と言ってたこと!
完全にドイツ人と化してます。
こいつの人生で日本語の「本」は3冊しか読んでないという。。。
一方寝たきりのしまお15歳は、日本で30冊買ってきた小説、ほぼ東野圭吾なんですが
1日に3冊とか読んでます。
しましまも東野圭吾好きで超尊敬してるんで、身近に同じテイストを持った人がいると嬉しいもんです。東野圭吾ランキングとか話すと結構盛り上がります。
しまお13歳が読んだ本、こいつは2時間で読破したそうです。
ドイツ語ですが、しましまも読んでみたい。