しまファミリー

日本人家族がドイツに駐在した記録!

ハンブルクの教育システム

ドイツは州によって教育システムが違ってます。
かなり違う&毎年色々と変化があるとビックリしたので、ハンブルク州について調べてみました。

よく、ドイツの教育システムはという表現がありますが
こういう表現はまずナシでしょう。
なぜなら州によって違うので!


まずはKindergeldシステム。育児手当。
子供の養育費用がもらえますが、
2016年から値上がりし、
子供1人につき190ユーロ、
3人目は196ユーロ、
4人目以降は221ユーロだそうです。
3,4人産みたいと思うような金額設定ですね。

そして、18歳までもらえるんですが、
それ以降も収入のない学生という場合は子供とみなされ25歳までもらえるそうです。


教育システム
ハンブルクだとまずは
Grundschule(小学校)に通う必要があり、これは4年間のみ。
1年生から4年生という学年名となります。
この時点ではドイツは多分全部の州で同じだと思います。

この後に、
StattteilschuleまたはGymnasiumのどちらかに通います。

中高一貫学校
Stattteilschuleというのは、2010年からできた学校名で、
以前は、HauptteilschuleとかRealschuleという名前でレベルもわかれていましたが、
それを合体したものです。わかりやすくていいですね。
大学を目指していない子が行く中高一貫学校。
5年生から13年生まで、計8年間通います。
10年生の終わりにテストを受け、
その後にある12,13年生をOberstufeといい、ラストの学年となります。
このラストの2年間でどういう職業につくのか、大学に行くのかなど決めるそうです。

Gymnasiumは大学進学用の中高一貫校で、
5年生から12年生までの計7年間通います。
10年生の終わりにテストを受け、その後
11,12年生をOberstufeといい、ラストの学年となります。

Stattteilschuleに入ったら絶対に大学に行けないわけではなく
毎年Gymnasiumに転校できるチャンスは有ります。
さらに、ずっとStattteilschuleであっても、Oberstufeの段階で転校可能です。
だから、Stattteilschule在籍でもけっして卑下することもなく、負け組というわけではないので安心して通学可能!

で、Oberstufeの学年になったら、職業訓練校などに転校することも可能。
こういう系の学校が大量にあるので、全部訳すのが面倒なので書きませんが
とにかく色々あります。
職業訓練とは言え、結局学校なので、18歳くらいまでは学校に通う義務があり
しかも学校は無料、育児手当も出るという子供と教育には手厚い国という感じがします。

ということで、日本では中学生までが義務教育で、
高校は義務ではないわけですが、
ドイツだと高校卒業まである意味学校に通う義務があります。

日本でも高校まで義務教育だったらいいのにと痛切に思います。
高校はでておくべきで、高校と言っても職業に役立つことを教える専門の学校をたくさん用意して、スペシャリストをどんどん作ったほうが
勉強が嫌いでもお金を稼ぐためなら楽しく学校に行けるわけだし
費用も無料にすることで親の負担も減るし
間違った道に進む青少年も減りそうだし
一石二鳥だと思うんですがねぇ。。。。

と、ドイツの教育システムを見て思う今日このごろです。

ちなみにドイツで大学に行くとなると、基本はダブルメジャーとか大学院進学がかなり多いようですが、大学進学率は20%程度。
はっきり言って大学卒業は勝ち組ですINドイツ。

そしてドイツの大学は費用が安く、ハンブルクの大学だと1年で5万程度しかかからないので、信じられないくらい激安です!
他にも安い国はたくさんありますが、外国人にも同じ値段を提供するってすごいですよね。
これ、アメリカとかイギリスだと外人価格で3倍とかそれくらいしますから!

さらにドイツだと大学院では英語オンリーで授業をうけることが可能で
同じように年間5万くらいなので、アメリカとかイギリスからも大学院に通う外人が多かったりします。

ドイツでも州によってやすい州もありますし、
国によってももっと安い国もあるので、大学は日本だけではない!ですね。
そして、大学は行っておいて損はなく、むしろメリットしかないので、行くべきでしょう!