しまファミリー

日本人家族がドイツに駐在した記録!

帰ってきたヒトラーの映画を見てきた

ドイツ語の映画 er ist wieder da というのを昨日見てきました。
子供らと一緒に。

実はしましま、すでに日本翻訳のこの本を読んだことがあり
深く感銘を受けまして、
ドイツ語でも読みたいななんて思っていた矢先
映画化されたそうで、子供らと見てきた次第です。

すでに日本語での内容を知ってるので
まあ理解度がよかったですが、
ビックリなのが、本とかなり違った映画の内容だったこと。
ぜんぜん違うじゃん!と思いましたが
ものすごくよく出来てて、本も映画も大満足。
ヒトラー役の人の発音とかがものすごくかわいくていちいち笑えましたネ。

12歳以上の映画で、12歳と14歳の子供が見たわけですが
しまお14歳は理解度バッチリだったのが
しまお12歳の場合、100%聞き取れてるのに理解ができてなくてビックリ。

映画は、本物のヒトラーが2014年にベルリンに現れたという話で
本物なのにみんながお笑い芸人だと思ってしまい
しかも本物のヒトラーはチャーミングだし話も面白いしうまいしで
非常に人間味あふれるおっさん。
だから少し街を歩いて人と話すとみんなに共感してもらえて
ネットでも大人気、テレビにも出るようになってみんなが注目するようになるという話。

ネットなども使っていて、電車男みたいなストーリー展開です。

ネタバレですが
しましまが思うに、この作者は、ヒトラーが悪いわけではなく
ヒトラーをタブー視するのもどうかと思うと言いたいのだと思います。
ヒトラーを崇拝し独裁者に仕立てあげたのは
ヒトラーではなくむしろ全国民。

ちょっとカリスマ性のある人がいたら
その人を筆頭に良かれと思ったことに向かって突き進んでいってしまう国民性こそが
危険であって
みんな一人ひとりの中にヒトラーがいる、
だから気をつけようね!という趣旨何だと思いますネ。

っていうのを12歳で理解するには若干早かったようで
映画を見終わった瞬間に
ヒトラーがかっこよすぎて、ヒトラーグッズがないか物色しに出て行ったしまお12歳。
こいつを説得するのに相当時間がかかりました。

まあ、映画を見て一緒に感想を述べ合う、
素晴らしいことです。
ただ、子供らと一緒に行動するとつかれますが。