しまファミリー

日本人家族がドイツに駐在した記録!

ドイツ人と村上春樹

ドイツ人に「日本人です」というと、
色々なリアクションが楽しめます。
これはロンドンとは違ってかなり楽しいものです。

基本的にこんなリアクションが得られます。

若干残念なリアクション:
アジア人はヨーロッパ以下だから思いっきり差別。
日本人=ほぼ中国人の位置づけ。アジアには興味一切ナシなので基本相手にしない。

特にポーランドとかロシア隣国の各国から来た人に多いリアクション:
「こんな独特な国があったんだ!日本って一体何?どこ?興味あり!」

少年のリアクション:
家電王国だ。
遊戯王とかポケモンOne Pieceの国だ、原書が理解できるなんてうらやましい。

文学好きで高学歴系、寿司を外食できる財力のある方のリアクション:
この辺でおいしい寿司屋はどこだ?
実は日本に行ったことがあるYO
日本語習っていたことがあるYO
村上春樹が愛読書←多数
香川はいいプレイヤーだ←サッカー好き男性のみ



村上春樹。日本だとまあ普通に有名人ですが
ドイツだと日本=村上春樹がまず出てくるほどの超人気の人です。

大体教育関係者に村上好きが多くて、みなさん一様に1Q84を読んでいるという。。。。

しましまも読みましたが、おとといカフカの変身という小説をドイツ語で読んで
これはある意味村上春樹ワールドだと思ったら
村上春樹ってカフカに影響を受けていたらしいッス。

またカフカ自体も暗いドギツイ小説ばかり書く影のある男だったようですが
そういう影のある小説が有名なドイツでは
やはり影系の小説が人気なんだろうなと思いました。

・・・・ってことを週1で会っている老人に話したところ
「ドイツ人が暗いっていうのか!」と若干怒ってましたが
暗いと思います。

むしろドイツ人以上に暗い民族っているでしょうか??
ロシアは比較的明るい感じがします。

そもそもドイツって敗戦ムードが常に意識されている日々で
例えば道の名前も人名だったりすることが多いのですが
(ヨーロッパは土地ではなく道に名前がついてます。
よって住所が何丁目何番地系ではなく、●●ストリート58とかそういう名前です)
そのたくさんの人名の道路って大体戦争で反ヒトラーとして戦い犠牲になった方の名前だそうです。

まあそれはさておき、
本当に村上春樹好きの多いドイツ人ですが
しましま的には単なるエロ小説を書くファンタジー作家と思えてしまいます。
想像力豊かすぎ、それもダークなエロ系です。
まあ読みやすいと言えば読みやすいですし、世界観が変わりますし
この本を読んで以来満月を見るともう一個あるんじゃないかと探すような人間になったわけですが
しましまはファンではないです。

で、B2のテキストに村上春樹の本が紹介されていたのですが
クラスメートとこの話についていろいろ自分の予想をしてみようというテーマでした。

この本は読んだことがないので内容はわかりませんでしたが
妻子あるイケメンはじめという男と、シマモトという女がバーで出会い
意気投合するという話。

ただ5センテンスだけ書いてあってそこから想像するのですが
やっぱり日本人だからか何気に予想してトークしたことが先ほどネットで見て
方向性だけは軽く当たっていたことに驚いてます。

そもそもドイツ語ではタイトルが「危険な愛。」
日本語だと違うタイトルですが、
しましまが着目したのは
「シマモトが名前じゃなくて名字で出てくるところがまず危険すぎ!
多分こいつら、きっと不倫だと思うし
はじめという男。人生の成功者のようだけど多分人生が退屈で
そんな中超影のある女にひかれてバーで意気投合して
多分普通の不倫じゃ「危険な愛」じゃないし、はじめ氏また飽きちゃうから
究極の愛の形を探すんじゃないだろうか、たとえば殺し合いとか」

等など語ったらクリエイティブ&ダークネスすぎて引かれました(笑)

どんな内容なのか超興味があるので
読んでみたいと思います。もちろん日本語で。


しかしドイツ人がみなさん高評価な村上の本ですが
多分訳がうまいんだろうなと推測。

そうそう、明日からイースター休みだぜ!
と言っても金曜日から月曜までだけのたった4日間。